ストーリー
●お客様との出会い
当社が開催したASJのイベントへのご来場が、今回のProjectの始まりでした。
B様が各建築家のブースをごらんになりながら先生方からそれぞれの作品の説明を聞いておられました。
そしてS先生のところでテーブルに着座され、今所有している建物の改築の話をされました。
あくる日S先生とご一緒に物件を見に行ったのですが、その建物は築30年ほどたった木造で、近年は使われておらず多少痛んではいましたが、骨組みはしっかりしており、むき出しの柱・梁は味わいのある色をしていました。
この時私たち誰もがこの建物を再生し、B様の思いを叶えようと三人四客で走りだしました。
●用途の違い
元々この建物は、食事等をする店舗だったため、外観はとても住宅に再生できるようなものではありませんでした。内部も同様で、1階は座敷・テーブル席・カウンター席と床の高さが違っており、2階に至っては大広間になってはいるものの、窓が少なく暗い空間になっていました。
S先生もこれにメスを入れて住宅として再生させるわけですから、相当頭を悩まされたと思います。
●眺めとプライバシー
家からの眺めを良くしようと思うと塀は低い方がいいに決まってますが、かといって外からは丸見えになってしまいプライバシーを保つ事は出来ません。
B様宅も前面の眺めは最高ですが、道路から丸見えでした。そこで車・歩行者の目線を検証し、高すぎず・低すぎずの全体に雰囲気に溶け込んだ感じとなりました。
建物全体としては、改築前と後ではがらりと変わってしまい、知らない人が見たら建替えたと思われるでしょう。
ですが一歩中にはいると、柱はそのまま使用し以前と同じようにむき出しの状態で、部屋によっては梁も見せています。
当然レイアウトは前とまったく違いますが、柱・梁を見て触ると昔の思い出がよみがえってくることでしょう。

